看護師にはいくつもの勤務体系が存在する

看護師の勤務形態は、働く医療機関によって様々だ。病棟勤務の場合は、3交代制と2交代制の勤務形態がある。3交代制の病院では、昼間働く日勤と夕方から深夜まで働く準夜勤、深夜から翌朝まで働く深夜勤に分かれているが、2交代制の場合は、昼間働く日勤と、夕方から翌朝まで長時間働く夜勤の2パターンなのが特徴だ。そのため、2交代制と3交代制の良し悪しについては、働く看護師の中にも賛否両論あるようだ。

たとえば、3交代制は、それぞれの勤務時間が一律8時間なのがメリットだが、2交代制は夜勤の勤務時間は16時間になってしまう。そのため、1回の夜勤における負担には大きな差があるので、病棟に務める場合はこの違いを見逃してはならない。

ちなみに、病棟勤務ではなく、外来勤務や入院設備がないクリニック勤務の場合は、日勤だけのシフトで働くことが可能だ。しかも、週末は休診日になっていることが多く、仕事は平日の昼間だけで済むため、とても規則正しいシフトで働くことができる。夫や子どもたちと同じ生活パターンで暮らせるため、小さな子どもいるママさん看護師や、体力とに自身がなくなった年配看護師に人気がある。

このように、看護師にはいくつかの勤務パターンがあるため、新卒や転職で仕事探しをする場合は、まず自分が働きたい勤務パターンがどういったものなのかを決めてから、求人をチェックすることをおすすめする。間違っても、夜勤ができないのに、病棟勤務の職場を選ぶことがないようにすべきだ。