看護師の雇用形態の種類と特徴

看護師には、さまざまな雇用形態の種類がある。主なものを紹介すると、まずは「正社員」が挙げられる。「正規雇用」と呼ばれる無期労働契約で「フルタイム」と呼ばれることもあり、午前9時から午後5時までなど、決まった勤務時間内で長期に渡って働くことができる。そのため、勤務年数によって昇格したり、責任のある仕事を任せられるなど、キャリアアップを目指す看護師にとって最適な雇用形態だと言える。またさまざまな手当がついたり、社会保険や託児所などの福利厚生を受けることができることも多い。

次に挙げられるのが「契約社員」だ。契約社員は非正規雇用の扱いとなる。こちらは働く期間が決まっている有期労働契約なため、更新されれば働ける形式となる。そして正社員とは退職金や福利厚生の面で待遇が異なる場合がある。加えて「パート・アルバイト」も、非正規雇用に分類される雇用形態で、正社員と比べて、決まった曜日だったり決まった時間だけ、臨時的もしくは補助的に働く形となる。自分の働きやすい曜日や時間を選べるが、基本的に時給や日給となるため、昇給の面では正社員より不利となる。また、福利厚生でもパート・アルバイトは期待できないことが多い。

最後に挙げられるのが「派遣社員」だ。人材派遣会社に希望する仕事や働く時間などの条件、持っているスキルを登録しておくことによって、それに合った病院や施設などに派遣される形の雇用形態であり、「間接雇用」となる。そのため、給与は派遣先からではなく、派遣会社から支払われることになる。看護師の派遣の場合、禁止されているケースや条件などがあるため、気になるのならしっかり調べておくことが大事だ。